少年少女人物日本の歴史 (4) (小学館版学習まんが)
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によって あおむら 純
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本書は、豊かな聖徳太子研究の中から生まれた太子の人物像と生きた時代相を多面的に描いた重厚な一冊ではなかったかと存じます。母親の家系から蘇我氏の影響下の家庭環境で育ち、生まれながらにして仏教への親しみを持ち、渡来人達とも親しく交流してゐるさまが生き生きと描かれます。十四にして物部氏との戦ひに加はり、摂政になると交通の要衝の地・斑鳩に法隆寺を建て、そこに住し飛鳥へと馬で通ひます。国内の秩序をつくる冠位十二階、十七条憲法を制定し、仏典研究にも努め、更には、大国隋との対等外交をも導きます。そして、蘇我氏の横暴を抑へるバランス感覚ある政治を天才的なセンスで遂行するのです。その高潔な在り方故に後の太子信仰が起きて来るのですが、子の山背大兄王は蘇我氏に攻められ自害してしまひます。高貴な精神の消滅であります。その二年後に大化の改新が起きて来るわけです。時代は、激変期の権力欲と高潔な精神が葛藤したそんな困難な時代であった事を淡々と描いてゐるのです。
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