投資なんか、おやめなさい (新潮新書)
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によって 荻原 博子
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内容紹介 「老後のためには投資が必要」なんて大間違い。 「何に投資すれば?」と窓口で訊くなんて愚の骨頂。 銀行も、生命保険会社も証券会社も、いま生き残りを賭けて私たちのお金を狙っている。 個人年金、純金積み立て、マンション投資、分配型投資信託…… あらゆる投資商品でカモの争奪戦を繰り広げているのだ。 2018年、20年に高い可能性で到来する大不況にどう立ち向かえばいいか。 リスクと不安を抱えないための資産防衛術。 はじめに――それでも「投資」を選びますか? 第1章 あなたは、騙されていませんか? 第2章 日銀の「マイナス金利」が、家計の資産を破壊する 第3章 こんなクズ商品には手を出すな 第4章 なぜ「個人年金」はダメか 第5章 投資の「常識」を疑おう 最終結論――「投資をしなくては」という呪縛を解きなさい 内容(「BOOK」データベースより) 「老後のためには投資が必要」なんて大間違い。「何に投資すれば?」と窓口で訊くなんて愚の骨頂。銀行も、生命保険会社も証券会社も、いま生き残りをかけて私たちのお金を狙っている。個人年金、純金積立、マンション投資、毎月分配型投資信託…あらゆる投資商品でカモの争奪戦を繰り広げているのだ。2018年、20年に高い確率で到来する大不況にどう立ち向かえばいいか。リスクと不安を抱えないための資金防衛術。 著者について おぎわら・ひろこ 1954(昭和29)年、長野県生まれ。大学卒業後、経済事務所勤務を 経て独立。以降、経済ジャーナリストとして活動。家計経済のパイオニアとして、経済 の仕組みを生活に根ざして平易に解説する第一人者として活躍。著書に『10年後破綻す る人、幸福な人』(新潮新書)、『生き返るマンション、死ぬマンション』『隠れ貧困』 など多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 荻原/博子 1954(昭和29)年、長野県生まれ。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。以降、経済ジャーナリストとして活動。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説する第一人者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「投資をしないと、老後が不安だ」という昨今の風潮は、バブル期に不動産業者が「家を買わないと、将来が不安だ」と煽っていた言葉と重なる。そういう著者は、投資全体的に否定的である。保険会社が勧誘する外貨建て生命保険はやめろ。保険料から手数料が引かれ、為替リスクが伴う。質の異なる預金と保険を比較することは間違いで、一見利回りが良くても結局のところ戻り率は円建てより悪くなるのがオチである。死亡保障は大黒柱が倒れてしまったら困る金額を「生命保険」で補うという考え方で付ければ良い(62ページ)。健康保険の高額療養費制度があるため、生保はお守り程度の意識で良い。死亡保障と医療保障のみの保険料は使っている統計が皆同じなので、保険料が安い会社が保険会社で一番良い会社と言える。マイナス金利政策により、銀行は苦境に立たされている。彼らは打開策として、その収益源を個人投資による手数料ビジネスやカードローンに求め始めた(86、116ページ)。だから、経験のない個人投資家は要注意だ。投資商品は銀行にとって「ノーリスク」で儲けられる金融商品なのだ。「毎月分配型投信」に手を出すな。運用益だけで分配金を賄えているのはごくわずか。多くは「タコ足」配当状態である。再投資できないし、手数料が高い。仮に損得がなかったとして、「20年経つと資産の5分の1は手数料で消えていってしまう(105ページ)。高金利の定額預金は、セットプランになっている罠。最初の3ヶ月だけ高金利で、あとは投資信託の手数料で稼ぐ仕組みになっている。1%以上の金利をつけるには、何かワケがあるのだ。銀行がこうした商品の販売に力を入れるのは、マイナス金利で、資金運用ができなくなっているからだ(116ページ)。また著者は、誰もが認める「ドル・コスト平均法」に対しても否定的だ。「高かろうが安かろうが決まった日に買ってしまうという、とんでもない買い方」(135、218ページ)らしい。つまり、高くなった場合は購入を見送るという選択ができるはずだ、と。そもそも投資と「コツコツ」は矛盾した概念である。投資信託を運用しているのは「雇われファンドマネージャー」であり、数ヶ月で運用実績を出さねばならない。そんな環境で、長期を見据えた運用ができるか甚だ疑問だ。金融機関にとってはノーリスクで、それこそ「コツコツ」手数料を稼ぐ手段となっている。個人年金に対しても、著者は同じく懐疑的である。従来型の「個人年金」は低い利回りがずっと続き、インフレに弱い。「変額個人年金」は手数料が高過ぎるし、募集停止になることもある。最近何かと注目されている「確定拠出年金」は、自分のお金なのに60歳まで引き出せない。自営業者やパートは「加入は慎重に考えた方がいいでしょう」という(181ページ)。このあたりは、かなり主婦目線が強いように感じた。ただし、インデックス・ファンドは否定しない。これなら信託報酬も安いし、長期で安くなったら買い増すという方法でやれば良い。著者は、「何よりキャッシュが大事だ」と言って憚らない。「投資」=「ギャンブル」と言い切っている人物だ。その辺を割り引いて読めば、ためになる本だと思う。投資を試みようとしている人なら、反対派の意見を聞くことも大切だろう。
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