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日本の美術 no.263 染織 原始・古代編

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『日本の美術』の263~265号は「染織」特集です。263号はサブタイトルにもあるように、縄文時代~平安時代を扱っています。日本はご存じのように高温多湿の気候で、染織物の保管には最悪の環境の土地柄なのだそうですが、意外にも飛鳥~奈良時代の染織品は思いの外残っています。それらを所蔵しているのがタイトルにも書いた法隆寺であり、東大寺の正倉院であります。これらの施設もいろいろな偶然や幸運で今に残ることができたのですが、歴史の偶然に私たちは感謝しないといけないな、と言う事をしみじみ感じさせられる一冊です。内容は・古墳時代以前の織物・飛鳥、奈良時代の染織・平安時代の染織既述のように史料が飛鳥奈良時代に偏っているので、その時代の記述だけでこの本の1/2以上いってます。平安時代はご存じの十二単など日本独特の服飾文化が発達した時期なのに、現物が殆ど残ってないため、わずかに残った絵巻物とか文献資料の文章から染織方法を類推するしか手段がないみたい。残念。巻末には山辺知行氏と高田倭男氏の対談も載っていますが、着物の歴史変遷にまで論究された興味深い内容となっています。当時の染織技術なども論考され、行き届いた内容の一冊です。染織史の研究者はもちろん、着物の歴史に興味のある方も必携の一冊です。

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