追想芥川龍之介 (1981年) (中公文庫)
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芥川龍之介夫人の文が、晩年に語った話しの聞き書きである。「文子は芥川家のお嫁さんだよ」と、龍之介が言っていたというのだから、旧家で大家族だった芥川家の嫁として、生きてこられた苦労が忍ばれるところだが、淡々とした語り口には、過ぎ去った年月と夫としての龍之介への愛惜が感じられ、しみじみとした温かい気持ちにさせられる。龍之介をめぐる伯母フキ、片山広子夫人、秀しげ子夫人、友人・平松ます子などのことも率直に書かれていて興味深い。ただ、龍之介が心身共に疲れ切っていき、未来に対して漠然とした不安を感じるのは、彼の資質だけでは無かったように思える。
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